これは勉強だけで手に入るものではありません。受験バウチャーもテストセンターも合格ラインも存在しません。Databricks Partner Champion は招待制の称号で、Databricks の Solutions Architect たちで構成されるパネルがあなたのプロジェクトを見て、自分たちの顧客の前に出しても誰も恥をかかないと判断してはじめて授与されます。
私のところに通知が来たのは2026年8月21日でした。データ領域で15年、うち5年は Databricks を本番環境で運用し、このバッジを目指して動いたのが8か月ほどです。そのどれも、越えなければならない基準というわけではありません。必要なのは、自分の意見を持ち、それを守れるだけの経験と、このプラットフォーム、そして Databricks がそれをどこへ持っていこうとしているかを気に入っていることです。それがなければ、このバッジを取る意味は見えてこないはずです。
始めたとき、最近この道を通った人が書き残した記録を探しました。ほとんど見つかりませんでした。だからこれがその記録です。面倒だった部分をまだ覚えているうちに書きました。
私の場合に効いたのは3つです。本当に深く語れる Databricks のプロジェクト、実績として示せるコミュニティ活動、そして認定資格。この順番です。資格は3つの中でいちばん小さな要素でした。始めた時点の予想とは違いました。
Databricks プロジェクトの深さ
意思決定とその結果、ビフォーとアフターのアーキテクチャ、パネルが議論できる数字。1件を本当に深く提示し、残りは短いサマリーで。
パネルの決め手コミュニティ活動の実績
説明しなくてもパネルから見えます。3つの中でいちばん時間がかかります。
勉強を始める月から着手認定資格
Professional を1つ、2つ目は Generative AI Engineer Associate。それ以上積んでも何も変わりません。
3つの中で最小これは何なのか
Champion プログラムは試験ではありません。推薦を受け、一連の要件を満たし、そのうえで Databricks の Partner Solutions Architect チームがあなたの Databricks プロジェクトを検証し、行程を完了したことを確認します。Databricks は Champion を自社の Solutions Architect チームの延長だと説明します。求められる水準の言い方としては的確です。つまり、Databricks の SA があなたを安心して顧客の前に出せるか、ということです。
-
01
パートナー確認
勤務先が登録済みの Databricks パートナーであること。
セクションを読む -
02
前提条件
Fundamentals バッジ2つと、進行中の顧客案件。
セクションを読む -
03
認定資格
認定資格2つ、うち少なくとも1つは Professional。
セクションを読む -
04
推薦
CoE リードまたは既存の Champion が PSA にメールします。
セクションを読む -
05
PSAE
認定資格が揃った時点で、PSA が受講登録します。
セクションを読む -
06
レディネスレビュー
パネルの前に、発表資料のレビューを受けます。
セクションを読む -
07
パネル
Databricks の Solutions Architect たちとの1時間。
セクションを読む -
08
Champion
数日以内に、検証可能なバッジが届きます。
セクションを読む
ステップ1: 自社がパートナーかを確認し、適切な人を見つける
多くの人はスタート地点でここに引っかかります。このプログラムは、完全に勤務先を通じて動くからです。
推薦を受けられるのは、自社が登録済みの Databricks コンサルティングパートナーである場合だけです。手っ取り早い確認方法は、会社のメールアドレスで Databricks Partner Academy にログインできるかどうか。できるならパートナー企業に所属しています。できないなら、いまのところあなたにこの道はありません。正直な助言としては、この道がある会社を選ぶことです。
次に2人を見つけます。1人目は自社の Databricks CoE (Center of Excellence) リード、またはプラクティスリード。社内で Databricks との関係を担っている人です。2人目は Databricks 側から自社に割り当てられている Partner Solutions Architect、つまり PSA です。PSA は、推薦からパネルまであなたの候補者としてのプロセスを回す人です。周りに誰も分かる人がいなければ、連絡先はこちらです: partners@databricks.com.
ステップ2: 前提条件
推薦を受ける前に、Partner Academy の Databricks Fundamentals と Generative AI Fundamentals の両バッジを有効な状態で保有し、少なくとも1件の Databricks 顧客導入案件に実際に携わっている必要があります。社内に CoE とサンドボックス環境があるなら、その両方に参加していることが期待されます。さらに、顧客向けのプレゼンテーションを自分でリードできることも求められます。
どれも難しくはありません。これは試験ではなく、実際に手を動かしているかどうかのフィルターです。
ステップ3: 認定資格、できれば推薦より前に
公式ガイドでは、2つの認定資格は推薦後の行程の中に置かれています。資格は2つ、うち少なくとも1つは Professional レベルです。私は推薦を受ける前に両方取り終えていましたし、もう一度やるとしても同じ順番にします。推薦メールには資格へのリンクが載りますし、すでに Professional を持っている候補者は、忙しい PSA にとって迷わず通せる相手です。さらに、受理された後に学習面で残るのは PSAE、つまりステップ5で扱う Partner Solutions Architect Essentials コースだけになります。
私の順番は Data Engineer Associate、次に Data Engineer Professional、そして Generative AI Engineer Associate でした。そのあとで推薦を受け、PSAE が続きました。
効くのは、Professional の資格を1つ持っていることです。 2つ目には Generative AI Engineer Associate をすすめます。プラットフォームも、顧客とのあらゆる会話も、その方向に向かっているからです。この2つを超えて Associate バッジを積み増しても、何も変わりません。パートナー企業なら、会社のメールアドレスを使って自社の Databricks トレーニング枠から試験バウチャーを取得できるのが普通です。自腹を切る前に、自分の会社ではどうなっているかを CoE リードに聞いてください。
ステップ4: 推薦
推薦そのものは、CoE リード、既存の Champion、プラクティスリード、あるいは Databricks のアカウントチームの誰かが PSA に送る1通のメールです。担当している顧客プロジェクト名、アクレディテーションと認定資格へのリンク、そして短い経歴が含まれます。経歴は LinkedIn のプロフィールで足りるのが普通です。
ここで学んだ、誰も教えてくれなかった実務上のポイントを1つ。 Databricks の認定資格プロフィールは、会社のメールアドレスに紐づいている必要があります。 私のものは個人アドレスでした。個人プロフィールを組織のプロフィールに紐づけるまで、推薦は先に進みませんでした。直すのに1日、気づくのに1週間かかりました。
ステップ5: PSAE
受理されると、PSA があなたを Partner Solutions Architect Essentials コース、通称 PSAE に登録します。数日にわたり半日単位で行われる、インストラクター主導の短期コースです。自分で申し込むことはできず、登録は資格要件を満たすまで待たされます。資格を先に取っておくべきもう1つの理由がこれです。
私たちの回は経験豊富な Databricks のインストラクター2人が担当し、スライドを流すだけの時間ではありませんでした。現行のプラットフォーム機能を使って、プロジェクトを端から端まで作りました。分かったつもりでいた部分の穴を見つける方法として、これ以上速いものを私は知りません。いちばん価値があったのはアジェンダに載っていない部分でした。2人とも、実際の顧客案件で何がうまくいき何が失敗したかを率直に話してくれました。この種の文脈は、ほかではなかなか手に入りません。
ステップ6: レディネスレビュー
パネルの前には、発表する資料のレディネスレビューがあります。その資料については次のセクションで扱います。私の場合、意味があったレビューは自社の既存の Champion からのものでした。彼はプレゼンを一緒に通しで見て、改善すべき点を指摘してくれました。これは追加の関門ではなく助けだと考えてください。まだ直す時間があるうちに穴が見つかる場ですから、自社にすでに Champion がいるなら早めに声をかけてください。
ステップ7: パネル
パネル本番は1時間ほどでした。自己紹介のあとは自分の時間です。資料、経歴、プロジェクト、自分の貢献を話します。そのあとが質問です。質問はあらかじめ決まっていません。プレゼンが会話をどこへ運んだかに応じて出てくるので、答えをリハーサルしておくことはできません。私が受けたのは、リファレンスアーキテクチャ、データソース、使った Databricks の機能とその理由についてでした。アーキテクト同士の会話であって、揚げ足を取ろうとする人はいません。ただし通用する準備は1つだけ、スライドに載せた以上の深さで自分のプロジェクトを理解しておくことです。
1回目で準備が足りなかった場合は、フィードバックを受けて2回目のパネルがあると理解しています。私は一発で通ったので実際の流れは説明できませんが、裏を返せば、挑戦する現実的なデメリットは、自分の弱いところが分かることくらいだということです。
バッジを取ったあと
数日以内に、検証可能なバッジと Partner Champions VIP Club への招待が届き、Champions のメーリングリストにも登録されます。私にとって価値があるのは人とのつながりです。Databricks の Partner Solutions Architect への直接のアクセスと、担当している顧客のアカウントチームへの紹介です。
見返りとして期待されることがあり、それは妥当な内容だと思います。自社の案件と Databricks のユースケースを支援すること。次の Champion を見つけて育てること。担当しているプロジェクトについて PSA に情報を共有し続けること。Champions コミュニティで活動を続けること。Databricks はステータス維持のために継続的な関与を求めますし、バッジだけ受け取って消える Champion は、そもそも趣旨を取り違えています。
Databricks Partner Champion
チェックリスト
進めながらチェックを入れてください。各項目は、対応するセクションへのリンクにもなっています。
- 自社が Databricks パートナーかを確認する。会社のメールアドレスで Partner Academy にログインできますか。
- CoE リードと、自社に割り当てられた Databricks の PSA を見つける。分からなければ partners@databricks.com に連絡する。
- Fundamentals の2つのバッジを取得し、進行中の Databricks 顧客案件に最低1件は関わっている状態にする。
- 認定資格を2つ。1つは Professional、2つ目は Generative AI Engineer Associate をすすめます。推薦を頼む前に取り終えておくこと。
- 認定資格プロフィールを会社のメールアドレスに紐づけ、そのうえで推薦を受ける。CoE リード、既存の Champion、プラクティスリード、またはアカウントチームが、プロジェクト、資格へのリンク、経歴を添えて PSA にメールします。
- PSAE。受理されると PSA が登録してくれます。
- コミュニティ活動は、勉強を始めた月から始める。
- パネルで扱われる内容から逆算して資料を作る。意思決定、ビフォーとアフターのアーキテクチャ、数字にした効果、現行機能を1つとロードマップ上の機能を1つ、そして何を変えたいかの正直な説明。
- レディネスレビューを受け、既存の Champion に資料を読んでもらう。
- パネルを通過したら、実際に動く。案件、メンタリング、コミュニティ。バッジを取ったところから仕事が始まります。
brickster.ai brickster.ai/ja/articles/how-to-become-a-databricks-partner-champion
この道を進んでいて、資料や計画に第三者の目が欲しければ、私に連絡してください。次の人に返していくことは、文字どおりこの役割の職務内容に書かれています。

